2023年11月27日に、心配なニュースが飛び込んできました!
通信アプリLINE利用者の個人情報44万件が流出しました。
10月頃から、Yahoo!検索しようとすると度々ポップアップが立ち上がり、「あとで確認する」としていたのにしつこくて、うっかり連携している方も多いのではないでしょうか。
今回は、Yahoo!とLINEの同意や連携をしないと使えなくなってしまうのか、どんなサービスが得られないのかなどをまとめました。
LINEから個人情報44万件が流出!何が流出したの?
2023年11月27日に、LINEアプリの利用者や取引先に関する情報が最大44万件流出したという衝撃的なニュースが飛び込んできました。
今やLINEは私たちの日常を支えるライフラインとさえ言えるほど当たり前に利用していますが、度々の情報流出報道に心配になります。
現在は、不正アクセスされた韓国の「ネイバー」子会社のシステムからアクセスを遮断しています。
情報流出の流れ
不正アクセスに使用された可能性のある従業者のパスワードをリセット
アクセス経路となったと推測される関係会社のシステムから遮断
流出した可能性のある情報:44万件
LINEユーザーの個人情報:302,569 件(日本ユーザー:129,894 件)
・利用者の年代や性別、ラインスタンプの購入履歴など:推計値 49,751 件
(日本ユーザー:15,454 件)
内、通信の秘密に該当する情報 22,239 件(日本ユーザー8,981 件)
流出していないもの
・口座情報
・クレジットカード情報
・LINEアプリにおけるトーク内容
取引先等に関する個人情報:86,105 件
・取引先等のメールアドレス:86,071 件
・取引先等の従業者の氏名、所属(会社、部署)、メールアドレス等:34 件
従業者等に関する情報:51,353 件
・氏名、社員番号、メールアドレス等
取引先の情報や、従業員情報も、二次被害の危険性を考えると重大ですね。
通信の秘密とは?
電話の通話内容や、メールでのやりとりなどが、秘密事項として日本国憲法および電気通信事業法、電波法などの法律で保護されています。
具体的に対象となる項目は以下のとおり
・通信者の氏名・住所・電話番号・メールアドレス
・通信日時・発信場所
・通信の存在自体や通信回数等通信の構成要素、通信の存在の事実の有無
この通信の秘密にあたる情報も一部流出しているということです。
総務省:電気通信事業における個人情報等の保護に関するガイドライン
LINEとヤフーを連携したけど解除したい!やり方は?利用できなくなるものはあるの?
10月1日にLINEとヤフーが統合し、その後Yahoo!アプリを開くたびにポップアップが出てきてプライバシーポリシーの同意を迫られました。
そろそろ同意しないと利用できなくなると不安に駆られ、同意や連携をした方は多いと思います。
個人利用者は、内容まで細かく確認していません。
本当は確認するべきと分かってはいるのですが、同意しないと利用できないので、見るまでもなく同意するしかないのが現状。。。
この機会に確認していきましょう。
LINEアカウントとヤフーIDの連携をしないと使えなくなる?
LINEによると、
プライバシーポリシーへの同意は必須
アカウント連携は任意
ということでした。
同意について「あとで確認する」にした場合でも、この同意ポップアップが出続けます。
参考:LINE株式会社とヤフー株式会社のプライバシーポリシー統合のご案内
アカウント連携するメリットって?
・Yahoo!カレンダーの共有機能で登録した予定をLINEの友だちと共有できる
・限定のLINEスタンプをダウンロードできる
・Yahoo!ショッピングのお買い物時にPayPayで支払うと毎日5%のPayPayポイントが貯まる
・ユーザーの興味や関心に合わせた情報の通知の受け取り
・各アカウントの登録情報の一元管理
・PayPayとのアカウント連携や、キャンペーン開催
Yahoo!プレミアム(2023年11月29日、LYPプレミアムに名称変更予定)会員
・既存のYahoo!プレミアム特典に加え、1,200万種類以上のLINEスタンプが使い放題
・LINEアプリでアルバムに動画や写真をオリジナル画質のまま保存・共有できる(LINE特典)
LINEとYahoo! JAPANのアカウント連携を開始
それでもLINEとヤフーを連携解除したい!やり方は?
メリットが色々あるようですが、落ち着くまで様子を見たい方も多いと思います。
- 「ホーム」から「設定」→「account center」をタップ
- Yahoo! JAPANの「連携済み」から「解除」をタップ
- 画面の内容を確認し、「連携を解除」をタップ
アカウント連携解除によってアカウント連携に伴うデータ連携は停止されますが、氏名⋅住所などの登録情報を含む停止前に連携済みのデータは、引き続き利用される可能性があります。
参考:アカウント連携についてはこちら
LINEやYahoo!の設定を見直したい!
プライバシーポリシーの同意をすることで、設定が変わってしまったケースもあるようです。
一度設定を見直しておくことをオススメします。
LINEの設定変更
LINEのプライバシー設定を見直したい
- 「ホーム」から「設定」→「プライバシー管理」をタップ
- 「アプリからの情報アクセス」をタップ
- 「拒否」にチェック
- 「情報の提供」をタップ
- コミュニケーション関連情報をオフ
- 位置情報の取得を許可をオフ
- 「LINE通知メッセージ」をタップ→「LINE通知メッセージを受信」をオフ
- LINE Beaconをオフ
- 「広告の設定」をタップ
- ウェブ行動履歴を利用した追跡型広告の受信をオフ
- LINE内部識別子を利用した追跡型広告の受信をオフ
LINE公式アカウントからのメッセージ配信を停止したい
公式アカウントの「友だち」をブロックすれば停止できます。
Yahoo!の設定変更
「プライバシー・メール配信」から設定変更できます。
広告表示の設定
下までスクロースすると、一括で変更できます。
減らしたい項目をタップしたら設定完了!
広告表示に利用されるパーソナルデータの管理
プライバシー管理の画面では、以下情報のオンオフが可能です。
属性情報
・子供の有無
・最終学歴
※Yahoo! JAPANのサービスの利用状況などから推測された情報
行動履歴
・検索
・位置情報
行動ターゲティング広告の設定
利用する / 利用しない
のいずれかをチェックすれば設定完了です。
メール設定
メール設定の画面では、不要なメールを設定できます。
Yahoo! JAPANからのおすすめメール
Yahoo!ショッピングストアニュースレター
ヤフオク!ストアニュースレター
Yahoo!ダイレクトオファー
Yahoo!ショッピングニュースクリップ
ヤフオク!ニュースレター
「Yahoo! JAPANからのおすすめメール」と「Yahoo!ショッピングストアニュースレター」だけでも見直しすると、すっきりします。
位置情報の送信設定
Yahoo! JAPANサービスに関する位置情報の送信・蓄積設定は、「許可したアプリから取得した位置情報の送信・蓄積が開始される」というものです。
送信・蓄積する / 送信・蓄積しない
のいずれかを選択すれば設定完了です。
各アプリケーションでのデータ利用
「無効にする」をタップすると
無効にすると、「Yahoo!ブラウザーアプリ for Android」上でのYahoo! JAPAN IDを活用した機能等が利用できなくなる場合があります。
というポップアップが出てきたためこちらは無効にしませんでした。
まとめ|LINEヤフーの個人情報流出問題!連携したけど解除したい!方法は?
今回は、LINEヤフーの個人情報流出問題を受けて、Yahoo!とLINEの同意や連携をしないと使えなくなってしまうのか、どんなサービスが得られないのかなどをまとめました。
筆者もこの機会に設定画面に遷移してみたのですが、広告表示に利用される属性情報、行動履歴や位置情報がオンになっていたり、外部サイトでの行動履歴によるターゲティングの設定が「利用する」になっていたりと、知らず知らずのうちに意思にそぐわない設定になっていたことに驚きました。
完全に個人情報を防御することは不可能ですが、自分自身で身を守る工夫はしておいた方が安心ですね!
LINEヤフー株式会社には、今後誠実な対応を期待します。